ソースコードを公開し、多くの人が利用したり、修正したりすることで、コードの進化を目指すために行われている取り組みをオープンソースといいます。このソースコードを利用してできた、もしくは提供されるソフトウェアがオープンソースソフトウェア、俗にOSSと略されるものです。OSSはソースコードが公開されているため、バグや脆弱性などの報告、修正がしやすく、ソフトウェアの信頼性を高めやすいとされています。また、多くの人が長期的に開発を行うので、サポートの打ち切りが発生しにくいメリットもあります。
企業がOSSを導入している事例はたくさんありますが、最も積極的に活用している企業の1つが富士通グループです。同社は社内ツールから開発、販売しているスマートフォンまで、多くのものにおいてOSSを用いています。データ処理を行うツールで、フレームワークなどにOSSを採用し、特定のベンダーに依存しない環境を作り上げていることが具体的に挙げられます。
また、富士通グループだけに限ったことではありませんが、Google社が開発したスマートフォンやタブレット向けのOSである、世界で最も使用されているAndroidもOSSの一種です。OSSは、最新の技術などを反映しやすく、拡張性も高いことから、大企業でも導入されています。そして、なにより基本的にコストがかからず、導入するにあたっての負担が少ない点も大きなメリットといえるでしょう。
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